いつかのSNSで。Vol.1
前回に続いて書く、SNSでの出来事。
あの頃、比較的時間に余裕のある仕事をしていたせいか、
とあるSNSで繋がり、やがてSkype、Twitter、Facebookまで共有していた、
”友達”までとはいえないかもしれないが、割と気を許し
時間が合うときには日常や趣味、自分の環境や悩みも話す仲であった。
やたらイイ奴で愛嬌があり、自分はよくやつをイジったりしてはお互いに
笑って笑って話して、また笑っていつも一日を終わる。そんな日々だった。
そんな生活を続けていて、遠方に住んでる人であったが
「来月、会おう!!」
という流れになったのであった。
とても楽しみにしていた。
何度か会うチャンスはあったが、お互いすれ違っていて終わっていたので。
でも問題が起きた。
あいつは会う一ヶ月前に行方不明になった。
それもFacebookで相手の上司から心配の連絡が来る深刻さだった。
しかし二日後、何事もなかったかのように戻ってきた。
Skypeで「いやー!ごめんごめん!!」
理由は、そんなこと誰にでもある、逃げ出したいことだったらしい。
無事、あいつは誕生日も迎えて同級生らしき人に祝ってもらい嬉しそうにしていた。
だけど会う2週間前、あいつはまた行方をくらました。
「また戻ってくるだろ。」何も心配してなかった。
でもやつは二度と戻ってこなかった。
Facebookで上司さんから丁寧にMessageが届いていた。
「生前は大変お世話になりました。昨日、永眠いたしました。」
体が凍りついた感覚は今でも忘れない。
自分で逝ってしまったんだ。なんにも言わずに。
本当に逝きたいと思っている人は、普段は何も言わないものなんだと
その時にはじめて知った。